そのストーリー・・刺さりました!!

寒い日が続きますね。
お風邪などひいていませんか?

さて、最近の話ですが財布を買い替えました。
私、わりと物持ちがいい方で財布は最低10年は使います。

目星はつけていました。A社のコードバン長財布。色は黒。
*ちなみにコードバンとは農耕用馬の臀部から採れる革で一頭から取れる量はごくわずか。革のダイヤモンドとも呼ばれ光沢が素晴らしいのです。

まずは最寄りの百貨店の紳士雑貨売場へ。
希少なコードバンで作った財布で大変人気の品だと販売員から説明を受けました。

えぇ。知っています。
根が貧乏性なので買い物前のリサーチは徹底的にやります(笑)

まだ半落ち状態の私はその場では決めきれず隣接する別の百貨店へ。
ここでもA社のコードバン財布を撫で回し質感を確かめます。
はたから見たら結構怪しい人になっていたはずです。(笑)
で、そこの販売員から「へぇ〜」的な話を聞いたわけです。
決して大手ではないA社は最高のコードバンを仕入れるために社長みずからスペインまで足を運んでその眼で選んだ革だけを仕入れるんだとか。海外では無名の小さなメーカーなので仕入れは簡単にはいかず、それでも納得がいく革に出会うまでは帰ってこない。そうやって仕入れた革を日本の職人が手縫いでひと針ひと針仕上げてるというような話でした。

半落ち状態の私にはそのストーリーが刺さっちゃったんですね。
(*そう毎度、仕入れの度に行ってられないだろって話ですし。コードバンの仕入れルートを開拓した時の苦労話なんでしょうね。)

「コードバンは希少性が高く、なかなか良いものを仕入れられない」と友人の革職人が言っていたのを思い出しました。
手に取ってみると他メーカーのコードバン財布と比べて上質なものとわかりますし、糸の縫い目やコバの仕上げも美しく日本の職人の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。

で、完落ちしてその場で買っちゃいました。
手に取ってじ〜っと見つめてはニヤニヤしています。
完全に気持ち悪い人になってます。

*ただ、この話って「押し売りぽい」とか、「職人なら言葉じゃなく製品で勝負すべき」という見方も当然あると思います。
私が ”受け入れ態勢” ができてたからこそ刺さったんだなぁと思います。

最後までお読みくださり有難うございました。

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